袖に
2023年 01月 12日
前回に引き続き、どこに凝りますかシリーズ。
丈とカフスのバランスを慎重に仕立てました。
長いカフスに、ボタンをひとつだけ。
内側のスナップでしっかりとめても、少し袖先を遊ばせてもOK
表のボタンは飾り。
飽きたら、違うボタンに縫いかえるだけです。
こちらのお着物のエピソードに心打たれたので、少しだけ・・・
お客様のおばあさまが生きた、戦中・戦後のこと。
着物を売って食料に変えた時代でです。
いくつかの着物を売ったそうですが、この喪服だけは売らないようにと言われて
戦火戦後を越えて、手毬へ持ってきていただきました。
厳しい時をくぐってきたとは感じさせない、しなやかさ。
受け継ぎ、保存も丁寧にされてきたのだと思います。
私は映画やドラマ、物語としてしか戦争を知りません。
こうして着物を通して時々その時代に触れさせてもらいます。
大事にした想いにどれだけ応えられたのか、
おばあさまに尋ねるのは少し勇気がいりそうです・・・
temari
応援クリックして頂けると嬉しいです。
既製品・オーダーのご相談などお気軽にメールください!
rimeiku.temari@gmail.com
チャットでのやり取り、ライン登録は↓↓
by rimeiku-temari
| 2023-01-12 13:23
| 着物リメイク ブラックフォーマル
|
Comments(0)






